心太のあくび

ニュース解説と感じた事を書いています。

【体験格差】年収の低い世帯は子供たちに何をしてやれるのか・・・?

体験格差が大きくなっているというニュースが話題になっていましたので、記事とともに解説していきます。

3人の子供を育てている私が、体験格差とは何か?体験の重要性と効果、年収が低い人でも子供にいろいろな体験をさせる方法がわかります。

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目次

 

子供の体験格差とは?

人の成長に大切な「体験」の機会が、家庭環境や親の考えによって大きく左右されている事を「体験格差」と言います。

 

例えば、幼いころに親と一緒に、釣りに行ったり、キャンプに行ったり、動物園に行ったりといった、何かのアクティビティを体験した事があると思います。

この体験に格差があるというものです。

 

当たり前と言えばそうかもしれませんが、収入によってできる体験が異なるからです。

収入の多い世帯では、毎年海外へ旅行に行ったり、超有名なレストランでディナーを食したりと一般的な家庭では到底できない体験ができます。

 

一方、低所得の世帯では、旅行はいけない、レストランで食事する事はない、など体験できる事が限られてきます。

 

この「体験の格差」によって、子供たちの考える力、危機的状況での対処方法、生きるための知識、マナーなどにも差がでるという事なのです。

体験の重要性と効果

厚労省の「21世紀出生児縦断調査」では、親が子どもをキャンプや釣り、動物園などの体験活動に参加させた回数を集計し、父親、母親の学歴ごとにその割合を比較した。その結果から、高卒、短大・専門卒、大学・大学院卒のうち、親の学歴が「大学・大学院卒」の場合が、子どもに体験の機会を与えている回数が多いことがわかっているといいます。

 

文部科学省の調査では、子どもの頃にさまざまな体験をすると「やる気や生きがい」「思いやりや人間関係(構築)能力」など、学力以外の能力も向上するとされている。「体験」は学力だけでなく、個人のパーソナリティの形成にも深く関わっているようです。

 

アメリカの生活時間調査を用いた研究では、親子の時間の過ごし方にも着目しています。一緒に過ごす時間が『子どもを中心とした活動』だったり『親子の間で適度な会話や交流』だったりした場合は、質の高い時間に分類されるのです。たとえば、親子で会話をしながら食事をするのは“質の高い時間投資”ですが、会話を交わさず、ただ一緒にテレビを見るだけでは質が高い時間には分類されません。

この時間投資のうち、質の高い時間こそが子どもの人的資本形成に重要であることもわかっています。

 

いろいろな研究結果がありますが、親子での体験や、子供たち個人での体験が人的資本形成に役立っている事は事実です。いかに多くの体験をするかが、たくましく、優しい、頼りがいのある大人になれるかにつながっていると思います。

 

低所得でもできる子供たちへの体験

それでは、どのような体験が優れた人間形成に役立つのか考えてみます。

いくつかの例を挙げて、約に立ちそうなものを参考にして頂ければ幸いです。

アウトドア編

キャンプ

キャンプは、簡単にできる「キャンプもどき」から、本格的に行う「ガチキャンプ」の2種類があると思います。

また、その中間のキャンプもあります。

 

キャンプは、仲間との協力や、生きる為の知恵などが楽しく身につくアクティビティだと思います。

火をおこす、テントを張る、自然に触れるなど、生きていくために必要な行動を体験する事ができます。

 

キャンプ場は人が多くて・・・苦手。

という人は、BBQでもいいと思います。

動物の中で、火をコントロールする事ができるようになったのは人類だけです。

最初に立ち返るという意味でも、良い経験になると思います。

   

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ドライブ

ドライブは、会話を楽しみながら、街から抜け出し、素晴らしい日本の風景を見たり、車の鼓動を感じながら、ワクワクする一番身近な体験なのかもしれません。

少し、車やバイクに詳しい方なら、内燃機関の仕組みや、曲がる、止まる、走るなどの基本性能を子供に教えてあげると、関心を持つかもしれませんね!!

 

車は所有してない・・・

という人は、ハイキングや散歩もおすすめです。

釣り

釣りは大昔からある人類の活動です。

まず、海へ行くという行為そのものもちょっとした体験になると思います。

砂浜へ行けば、波の音、潮風の匂いと普段では感じる事のできない空気に触れる事ができます。

釣り竿で魚を釣り上げた瞬間の感動は、とてもいい体験になると思います。

船の上や、磯釣り、堤防釣りなど様々な場所もあります。

釣れた魚には、毒をもっている魚屋、凶暴で噛みついてくる魚がいます。

全ての魚が食する事ができるわけではないですし、知識がなければ怪我をしたり、最悪命を落とすこともあります。

 

釣りを経験した事がある方と一緒に行動するとか、無理はしない行動が必須となります。子供たちと一緒に行くのであれば、堤防釣りがおすすめです。

インドア編

図書館

図書館は、インドア体験の中でもおすすめの一つです。

図書館には、過去の新聞や雑誌、専門書や小説などたくさんの資料があります。

興味のあるジャンルで本を読んだり、調べ物をしたりするのがよい体験になるでしょう。

また、どうやって、自分の見たい資料を探すか?などの行動も伴うので、我が家では、このジャンルの本はどこにあるかを競争させたりしていました。

 

その他、図書館でのイベントで、読み聞かせ会などのイベントを開催している図書館も多数あります。

そのようなイベントに参加するのもおすすめです。

図書館のHPにイベント情報が載っていることが多いです。

映画館

映画館も、普段の生活では体験できない空間を作り出している施設です。

いろいろなジャンルの映画が放映されています。

非日常のストーリーと大画面、こだわりのある音響技術、現在は3D映画など、最新の技術を取り入れた映像づくりが魅力的になっています。

海外の映画は、できるだけ字幕で我が家は観るようにしています。

外国の言語に触れる機会を少しでも増やしたいという思いからです。

実際に、何かの役に立つことはありませんが、触れる=体験につながると思います。

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料理

料理は、身近な体験の中でも、毎日できる体験です。

お母さん、お父さんと一緒に会話を楽しみながら、晩御飯やおやつを作るのは、親子の絆を深める上でも大切な事ではないでしょうか?

材料を切る、炒める、煮るなどの調理を学ぶ事も出来ますし、包丁や鍋、フライパンなどの調理器具の知識を得る事にもつながります。

我が家では、調理の歴史なども話しながら会話を楽しみます。

例えば、フライパンは戦後アメリカから広げられた調理器具だという事や、戦前は、煮る調理が主流だったこと、現在と昔では食するものが大きく変化している事などを話題にする事もあります。

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まとめ

いろいろと低所得でも可能な「体験」をご紹介しました。

このほかにも、農業体験などの田舎でしか体験できないような事もあります。

この「体験」が大人になっていく中で、大切な事だという事をわかって頂ければ幸いです。

体験とは異なりますが、子供との会話、ほかの家の子供との遊びかた、最低限の礼儀、マナーなどは、学校で教えてくれるものではありません。

「親」が教えなくてはいけないことと私は思っています。

子供も、信頼できる親の姿を見て育つと思いますし、親も信頼される親でありたいと思うものです。

 

子供の学力の心配をするよりも、日本人としての自分の在り方、考え方、国家観を子供には身に着けて欲しいと思っています。

学力も必要ですが、人として立派になって欲しいというのが、一番に重きを置きたいと思っています。

 

質の良い体験をたくさんする事により、生きる意味や生き方、楽しみ方、努力する方法などを蓄積して懐の大きな人になって欲しいものです。