心太のあくび

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電力不足なぜ起こるのか?【今日のニュース】

 

 

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電力不足が懸念されるとして、節電のお願いをするニュースが流れていますが、なぜ?電力不足は起こるのか?

私なりにいろいろと考えてみました。

※あくまで、個人の見解です。

 

 

電力不足の原因

単純に、電力使用量がふえたからです。

その背景には、パソコンの普及、IT技術の進歩、スマートフォンの普及、電気自動車、オール電化住宅、情報のデジタル化など、電力使用量が格段に増えた事、発電能力が追い付かない事が理由です。

特に、情報通信関連の消費電力が、2030年には現在の30倍、2050年には4000倍になると予測されています。

デジタル化は今後もどんどん進化していくと考えられますので、現在のままの発電体制では、とても電力供給が間に合いません。

どのような対策があるのか私なりに考えてみました。

 

原子力発電の可能性

全国に20基の原子力発電施設がある中、現在稼働している原子力発電所は、

5基のみ稼働中です。

その他の発電所は、点検中および廃止措置中となっています。

www.nsr.go.jp

稼働率が悪いと思います。

原子力発電所は福島原子力発電所の事故により、怖いというイメージがあると思いますが、現在の日本の電力使用量では、不足するのも当然と言わざるを得ないと思います。

現在、米国や英国で研究開発されている、「SMR」小型モジュール原子炉など、小規模でより安全な発電システムを導入する方向性も今後考えなければならなくなると思います。

大型の原子力発電所の能力よりは発電量は劣りますが、建設にかかる費用が少ない、シンプルな安全システムの採用により、人的なミスが発生しにくいとなっている。

都道府県に2基の「SMR」設置ができれば電力不足は解消できるのではないか?

 

火力発電所

全国に474の火力発電所があり、日本全国の発電量の約63%を占めています。

(2022年3月資源エネルギー庁公表)

統計表一覧|資源エネルギー庁

しかも、日本の火力発電技術は、世界トップクラスの発電効率を備えています。

竹原火力発電所(Jパワー)は石炭を粉砕して燃やす方式では世界最高水準と言われています。

少ない石炭で、最大限の燃焼効率を生み出すので、CO2の排出も少なくできるそうです。

その他、Jパワーで研究中の技術として、石炭から水素を取り出し、燃料電池を使った発電を研究しているようです。このような技術開発も日本の得意とするところだと思います。このような事業にもっと研究費が出る事を願います。

上記の理由から、火力発電所を増やす方法も考えなければならないと思います。

また、効率の良い発電技術は、世界に輸出できると思っています。

日本の技術は、世界に誇れると私は思っています。

 

その他の発電所

水力発電

日本に1760ヵ所の水力発電所があり、日本全体の約19%を発電しています。

日本は河川が多い土地柄ですので、水力発電の技術向上も有益と考えます。

現在は、小水力発電が見直され、川や用水路などを利用した発電技術の研究もされているようです。

このような新しい技術が開発される事を願います。

新エネルギー

現在、一番注目されているエネルギーではないでしょうか?

しかしながら、全体の約6%の発電量となっています。

新エネルギーの種類としては、

  • 風力
  • 太陽光
  • 地熱

の3種類となります。

発電量としては、太陽光、風力、地熱の順番となっています。

これから、研究開発が盛んになってくる分野でもあり、革新技術がいろいろ誕生する事でしょう。

 

まとめ

さまざまな発電技術がありますが、新エネルギーの技術開発が進み、クリーンエネルギーで需要と供給のバランスが保てればそれが一番いいと思いますが、現在の技術では難しい問題だと思います。

新エネルギーの安定供給が可能になるまでは、火力発電を中心に電力供給を行わなければなりません。

はたして、新エネルギーの安定供給は可能なのか?

 

グローバル化の波にのまれて、クリーンエネルギー推進の声が高まっていますが、そちらにばかり目を奪われ、日常生活に支障が出るのはいかがなものでしょうか?

日本の電力不足は、最近の課題ではないと思います。こうなる事は、一般人の私ですら、予想できる事です。

政府の対応の遅さが招いている現状と言えます。

政治家の方々が、しっかり議論をし、対策をすれば電力不足は解消する方向へ進むのではないでしょうか?

日本の技術に誇りを持ち、火力発電所原子力発電所を新しい技術にて運転し、電力の安定供給を図る必要があります。

日本はグローバル化により明らかに衰退しています。世界の言いなりになり、国際社会に対しての発信能力が低いと思います。

 

新エネルギーには、太陽光発電が主になると思いますが、中国での製造が多い事で知られています。太陽光パネルを製造する際に、どれだけのCO2が排出されるのか?また、発電能力が落ちた太陽光パネルの処分はどうするのか?

それらを全部中国に依存するのか?

土地の狭い日本で、有効な設置場所があるのか?

などの問題点が沢山あり、私個人としては有効ではないと思っています。

 

大切なエネルギーを他国に頼るようでは、防衛的にも、経済的にも弱い立場になります。エネルギー政策で国の安全保障から、国民の生活満足度など、いろいろな要素が絡んでくるので、大切な事柄として、全国民が真剣に考えなければならい状況に来ていると思います。

 

考えてみて下さい、電気のない生活を・・・

高市早苗自民党政調会長が出版された本の中の第2章「危機管理投資と成長投資」で電力に関する事を記載しています。

興味のある方は、読んでみて下さい。

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おわり!!