心太のあくび

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【JR九州】再雇用前と同じ業務内容で賃金半分(訴訟)

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JR九州にて、再雇用された職員が、退職前と職務が変わらないのに、基本給が半額程度になるのはパートタイム労働法に違反するとして、JR九州に対し、15名の嘱託社員が計約7,250万円の支払いを求める集団訴訟を起こした、というニュースが話題になっている。

私なりの観点から、この問題に向き合う。

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www.msn.com

目次

パートタイム労働法とは?

正式名称は、パートタイム・有期雇用労働法という法律で、

パートや契約社員などの非正規雇用労働者は、正社員とは賃金や手当、福利厚生などの待遇が違っても当たり前と思っていませんか。不合理な待遇差をなくし、労働者がどのような雇用形態を選択しても待遇に納得して働き続けることができるよう、2020年4月に「パートタイム・有期雇用労働法」が施行され、2021年4月1日からは中小企業にも適用されました。

(参照:政府広報オンライン

いわゆる、働き方改革の一つである。

 

JR九州はなぜ訴えられたのか?

JR九州のような、大企業が再雇用の契約時に再雇用者に対して、再雇用時の業務内容と、賃金がいくらになるなどの契約内容が記載されていないはずはないと思うが、もし記載されていないとすれば、これは問題である。

 

長年、勤めてきた会社で定年退職を迎え、退職したところで、預貯金、家のローン、賃貸住宅の家賃など、退職金と年金では生活が苦しいという思いで、慣れ親しんだ今までの仕事を続けられて、給料が減っても雇ってくれれば是幸いという感じで、再雇用契約を行ったものの、働いてみれば、給料は半分ほど減らされ、業務内容は今までと全く一緒・・・

これってなんか割に合わない・・・と感じたのだろう。

 

そこで、JR九州を相手取り、集団訴訟を起こした。

このような流れだと推察する。

 

このニュースの問題点

現在の日本企業は、この法律により、定年退職後でも同じ職場で働く事が出来る。

さらに、有期雇用期間が終了した場合でも、今度は派遣社員としてまた同じ職場で働く事ができ、75歳くらいまで働けるようになっていると聞く。

(※企業によって有期雇用の期間は異なります。)

果たして、これが良い制度なのか・・・?

定年退職後も働き続けなければ、生活ができない事の方が問題ではないか?

根本的な所が、間違っていると私は思う。

 

この制度が始まって以降、いつまでも居座るベテラン職員のおかげで、新入社員の数が減り、技術伝承が出来ず、役職員が、再雇用者への配慮に奮闘し、下手をすれば、所属長が再雇用の元部長や元次長に説教される・・・なんて事も起こりうる。

(おそらくもう起こっている)

 

再雇用者へ働く機会を与える事も重要かもしれないが、中小企業が発展していく為には、新しい力や、世代の平均化、技術伝承が必須である。再雇用者が増える事により、中堅社員と新人社員の間の年齢層がいないなど、弊害が始まっている。

そして今回のニュースのような訴訟問題が起こらないように、再雇用者には残業ゼロ、深夜勤務なし、単純作業のみなどの優遇措置を対策しなければならない、そうなると、中堅社員や、新人社員へその負担がのしかかり、新人社員は入社数年で退職、中堅社員は、ストレスで長期休業と負のスパイラルに陥ってる企業もあるのではないだろうか?

解決策は?

私の考える解決策としては、

年金支給額の増額

根本的に、定年退職後年金で十分な暮らしが出来れば、再雇用者は減少していくと考える。この条件が整うのなら、私なら再雇用契約はしない。

退職後の生活に困るかもしれない不安から再雇用契約する方が多いと考えられるので、年金の支給額が増加すれば、このような問題は起きない。

 

再雇用者専用の部署設立

年金の支給額が増えないのであれば、再雇用専用の部署を設立し、比較的、楽な作業に従事してもらう。

退職前と同じ業務に従事する為、不満が出るが専用部署に配属する事で、不満が解消されると考える。

例えば、人材育成の部署、専門技術の伝承部門、社内環境整備の部門など、ベテランの再雇用者が活躍できる部署はいくらでも設立できる。その上で、賃金の格差をつけて不満の出ない会社づくりを行うとよいかもしれない。

定年退職後、再雇用契約しなかった方への優遇措置や生活保障

これは、年金支給額増加と少し似ているが、再雇用契約しなかった場合、公共交通機関の料金割引や、タクシー代の割引、買い物などでの消費税非課税などの優遇措置を行うというものである。

生活に関する支出を軽減する事で、生活しやすい環境を作る事で、再雇用契約者が減ると考える。

 

まとめ

今回のニュースで、今後このようなケースが増加してくる事は確実であろう。更に、原告側が勝訴したら、一気に訴訟が増える事になると考える。

働き方改革

で、労働者にとっては悪い改革になったのではないかと私は思う。

何でもかんでも平等なんて、難しい事である。

企業が、発展していくためには、平等にしていては発展しにくいと私は思う。

正社員が減り、非正規雇用者が増えると、正社員で入社したメリットが薄くなり、離職率が上がって、企業が衰退していく事になるのではないだろうか?

 

自分の入社した会社を、尊敬し、愛していない社員が多くなれば、サービスの品質低下につながり、企業は成長していかないだろう。

正社員の心を育成し、入社した企業に誇りを持てるような企業を育てなければならい。

古き良き日本を振り返る時期が来ているのかもしれない・・・

 

おわり!!